おもちゃ図書館とは

おもちゃ図書館ってどんなところ?
 「おもちゃ図書館(トイライブラリー)」は親子で,またボランティアと一緒に,たくさんのおもちゃの中から好きなものを選んで自由に遊ぶことができ,家でも遊べるように貸し出しをするところです。
 おもちゃ図書館がスタートした当時(1983年頃)は,障害のある子どもとその兄弟姉妹のための活動でしたが,現在は障害のある子もない子も共に遊び,交流し,育ち合う場となっています。

おもちゃ図書館のはじまり
世界のはじまり
 1935年,世界第恐慌時代のアメリカ,ロサンゼルス南西部の10セントストアの店長が,8歳~10歳くらいの子どもたちが店のまわりをぶらついたり,おもちゃを盗んだりすることを,地域の学校に報告しました。家が貧しいためおもちゃを買ってもらえない子どもたちがいることを知った校長が,社会的資源としてトイ・ローンのシステムを作り,おもちゃの貸し出しを始めました。児童の健全育成のために始められたこの「トイ・ローンシステム」が,世界最初のおもちゃ図書館であると考えられています(諸説あり)。
 障害児のためのおもちゃ図書館は,1963年スウェーデンで障害のある子どもの二人の母親がおもちゃを交換したことから,現在のおもちゃ図書館の原型と言える活動が、「レコテク」と言う名称で始まりました。スウェーデン語で「遊ぶもの=おもちゃ」の“レコ”と「コレクション」の“テク”から作られたこの名称は,デンマークや韓国でも使われています。スウェーデンからヨーロッパ各地に広がった障害のある子どものためのおもちゃ図書館は,「トイ・ライブラリー」としてイギリスで大きく発展しました。
日本のはじまり
 日本最初のトイライブラリーは,1975年大阪で,西ドイツで研修を積んだ辻井正氏によって,スウェーデンの「レコテク」をモデルに開設されました。おもちゃによる治療療育を目的としていました。ボランティアが運営するおもちゃ図書館第一号は,国際障害者年の1981年,デパートでおもちゃのコンサルタントをしていた小林るつ子氏と主婦ボランティアによって,東京都三鷹市に誕生しました。当時は,障害のある子どもは訓練や療育が中心で,気軽に遊べる場がほとんどありませんでした。障害のある子どもとその兄弟姉妹が安心して遊べる場,保護者が気兼ねなくほっとできる場を求める機運があり「障害のある子どもたちにおもちゃの素晴らしさと遊びの楽しさを」との願いと共に,おもちゃ図書館は全国各地に広がりました。
 現在は,障害があってもなくても,共に遊び,交流し,育ち合う「居場所」として,一人ひとりの違いを認め合い,共に生きる「地域づくり」を目指しています。

おもちゃの図書館全国連絡合HPより抜粋