
君の『やりたい』を『できる』に変えるプロジェクトとは
障害があることで諦めていることはありませんか?
例えば,海水浴。車椅子で砂浜を移動することは車輪が砂にとられ,不可能です。車椅子の方は遠くの堤防から眺めていることしかできませんでした。
また,映画館では多くの施設が車椅子の方用のスペースを用意し,一見すると障害者でも利用できるように思えます。しかし,例えば医療的ケア児などはモニターの光や人工呼吸器の音が周囲に迷惑となるのではないかと遠慮してしまい,実際に入るにはかなり高い壁があります。物理的な障壁はなくなりつつありますが,心理的な壁を突破することはなかなか容易ではありません。
子どもにとって遊びは成長に不可欠な要素であり,それは障害の有無に関係ありません。しかし,社会に用意された支援は日常生活の支援が中心であり,趣味や娯楽といった『遊び』の要素にまで目を向けられることはほとんどありませんでした。そこで私たちは子どもたちが『やりたい』『遊びたい』と思っていることに注目し,それらを実現させていく支援を目指すことを決めました。
それが「君の『やりたい』を『できる』に変えるプロジェクト」です。
また,1つの『できる』が成功体験となり,次の『できる』に繋がる可能性を期待しています。
釜石のおもちゃ図書館『プラスワン』
「おもちゃ図書館(トイライブラリー)」は親子で,またボランティアと一緒に,たくさんのおもちゃの中から好きなものを選んで自由に遊ぶことができ,家でも遊べるように貸し出しをするところです。
おもちゃ図書館がスタートした当時(1983年頃)は,障害のある子どもとその兄弟姉妹のための活動でしたが,現在は障害のある子もない子も共に遊び,交流し,育ち合う場となっています。
障害を持つ子のご両親は周囲への配慮から公共の遊び場に子どもを連れていくことを躊躇う方も多く,子どもを自由に遊ばせる場がないと悩んでいることもあります。当法人運営のおもちゃ図書館は健常児の入館を制限していませんが,『障害児のための遊び場であること』をご理解の上,使用して頂いておりますので,安心してご利用ください。
おもちゃ図書館については専用HPがありますので,ご確認ください。
ユニバーサルビーチ
砂浜でも車椅子で移動できるように専用のマットとそのまま海に入ることができる水陸両用の車椅子を用意し,入水までのサポートを行います。本人はもちろん家族一緒の記念撮影などもサポートできます。
スタッフに限りがあるために定期開催はできず,毎年の海開きシーズン中に年1~2回のイベント開催となっていますこと,ご了承ください。
詳細は開催時期が近づきましたらHP,インスタ,フェイスブックなどでお知らせします。
(予約開催となります)
ユニバーサルシネマ
家族揃って映画を楽しみたいというご両親からの声があり,障害児とその家族のための映画上映会を開催します。モニターの光・人工呼吸器の音・上映中の立ち上がりなど気にしなくて結構です。そのための上映会ですから。
上映中の電源の確保などにも配慮いたしますので,予約時にご連絡ください。
こちらは定期開催を目指していきたいと思っています。
ユニバーサルプール
着替えに手伝いが必要な子の家族より,『小学生になったので一緒の更衣室に入ることができなくなり(子と親は異性),プールで遊ばせることができなくなった』という話がありました。確かにプールでは,更衣室を通らなければ入場すらできない造りになっている施設も多くあります。
そこで釜石市民プール内に男女共用の着替えスペースを確保してもらうために,その設置費用を市へ寄付いたしました。今後,機会を見て近隣市町村でも同様の対応をしてもらえないか交渉して行く予定です。
釜石市への寄附の様子はこちら。
さいごに
君の『やりたい』を『できる』に変えるプロジェクトでは,君の『やりたい』を募集しています。今までは無理だと思って諦めていたこと,すべてが実現できるとは言いませんが,一緒に『できる』ように考えてみませんか?