理事長あいさつ
私にはダウン症の子がいます。その出生を機に、ここ岩手で障害児を取り巻く環境を知るようになりました。そして、同じ立場のご家族から「生まれた場所によって受けられる支援が違うのはおかしい」という言葉を聞き、この法人の設立を決意しました。
当初は、ダウン症児が生まれた家族が抱く、不安や悩み、孤独を解消すべく活動を開始しました。しかし、活動を続ける中で、困りごとは障害の種類によって分かれるものではなく、「参加したいのに参加できない」、「相談したいのに相談先が分からない」という共通の課題があることに気づきました。そして、今ある障害児や障害者の支援は、生活支援が中心で、人が人らしく生きるために必要な娯楽の部分に目を向けられることは少ないのだなと知りました。
当法人は、地元自治体から基幹相談支援センターの運営を受託し、地域の障害福祉の中核を担っています。一方で、制度だけでは支えきれない余暇や娯楽にも目を向け、「君の『やりたい』を『できる』に変えるプロジェクト」として様々な取り組みを行っています。ユニバーサルシネマやユニバーサルビーチを始めとした、障害児・者が「やりたい」と思っていても、なかなか実践できなかったことに注目し、サポートして「できる」ようにする取り組みです。
また、この取り組みは障害児・者への社会参加促進だけにとどまりません。シネマでは障害の有無を問わず参加できる場としており、様々な子どもたちが同じ場で過ごす機会を創出しています。分離教育が進む日本では、自然に関わり合う機会が限られていることも、相互理解が進まない一因と考えます。幼いころから共に過ごす経験が、互いを理解し合うきっかけとなり、共生社会の実現に向けた第一歩になると考えております。
これからも、一人でも多くの「できた!」を積み重ねながら、誰もが地域の中で自分らしく人生を楽しめる社会を目指し、歩み続けます。
「生きてるだけじゃ物足りない、楽しまないと。」
2026年6月
NPO法人Plus One Happiness
理事長 横沢 友樹
岩手県立大船渡病院
救命救急センター長
経歴
2000年3月 岩手県立釜石南高等学校 卒業
2006年3月 筑波大学医学専門学群 卒業
2006年4月 岩手県立大船渡病院 入職
2020年9月 東北大学医学系研究科 修了 医学博士取得
2020年11月 岩手県立大船渡病院 救命救急センター長 (現職)
資格
医療
・医師
・救急科専門医、集中治療専門医
・外科専門医、消化器内視鏡専門医
療育
・ダウン症療育研究会認定指導員
主な役職
NPO法人Plus One Happiness 理事長
岩手県災害医療コーディネーター(気仙地区担当)
主なメディア掲載・出演
受賞
2025年1月 紺綬褒章 受賞
