2026年8月8日・9日の2日間にわたり、「三陸ユニバーサルビーチ2026」を開催しました。
心配された天気でしたが、時折晴れ間も見られ、無事に開催することができました。
今年は残念ながら、体調不良により2家族が参加を見合わせることとなりましたが、それでも13家族の皆さんにご参加いただきました。
スタッフも延べ60名以上が集まり、たくさんの笑顔と挑戦が生まれる2日間となりました。

まずは準備から

イベントは、周到な準備から始まります。
事前の準備はもちろんですが、当日の会場設営も重要です。
海へのアプローチに使うアクセスマットを敷くだけでなく、更衣室や日よけとなるタープテントの設置、水陸両用車いすの組み立てなど、やることはたくさんあります。
事前の計画に沿って、みんなで協力しながら準備を進めていきます。
そして、参加者の情報共有のためのミーティング。
最後は、みんなで円陣を組んで気合を入れます。

あまりのやる気に、集合写真を撮るのをすっかり忘れてしまい、最後に撮り直しました(笑)。

準備は万端です。
いよいよ、海へ!

もう1段上のステップへ

今年の釜石根浜海岸でのユニバーサルビーチでは新たに『Big SUP』を導入しました。
大人8名が乗れる巨大なSUPです。
車いすごと乗り込み、家族やスタッフと一緒に海へ漕ぎ出します。
昨年までは「海に入りたい」という願いを叶えることが大きなテーマでした。

今年は、そこからもう1段上のステップへ。
海に入るだけでなく、新しいアクティビティに挑戦しました。

参加したご家族の皆さんが搭乗を希望し、人気のアクティビティとなりました。
さらには、ライフセーバーさんの協力で、ジェットスキーを用いたアクティビティに挑戦する参加者もいました。

まさしく、一つの『できる』が次の『やりたい』に繋がって、また一つ『できる』が増えていく。

これは、参加者だけでなく、私たちスタッフも実感することができた瞬間でした。

たくさんの笑顔があふれる場所へ

今回参加された皆さんの多くにとって、海に入ることは初めての体験です。
まさに未知との遭遇。
岩手の冷たい海に足を入れると、最初はびっくりした表情を見せます。
それでも、少しずつ水の冷たさに慣れてくると、次第に笑顔が広がっていきます。

中には、その表情を見て、思わず涙ぐむご両親の姿も……。

当たり前が当たり前ではないからこそ、その「当たり前」が実現したときの喜びも、ひとしおなのかもしれません。

思い出の家族写真

海に入って撮る、家族そろっての記念写真も人気のリクエストの一つです。
みんな、それぞれにとてもいい表情をしています。
家族みんなで海に入り、一緒に笑う。
そんな当たり前のように見える時間が、大切な思い出になっていきます。

一つの希望が叶った瞬間です。

最初は苦手でも、工夫で乗り越える

車いすで海に入ろうとした女の子。
最初は足を水に入れただけで、完全拒否でした。

そこで、必殺「ユニコーンちゃん」の登場です。

このアイテムは、昨年も大人気でした。

水に入ることが苦手なら、水に入らずに楽しめる方法を考えればよいのです。

そして、もう一つの必殺アイテムが水鉄砲。
パパと水鉄砲で打ち合いをしているうちに、少しずつ笑顔になり、水にも慣れていきました。
そして最後には、自らママに向かって飛び込むことができました!

「できない」で終わらせるのではなく、「どうしたらできるだろう?」と考えてみる。

その先に、思いもよらない「できた!」が待っていることがあります。

新たなアイテム

昨年、ユニコーンちゃんが大人気だったので、今年は「ジンベイ君」と「アヒルちゃん」も用意しました。
特にアヒルちゃんの安定感は抜群。
今後は、ユニコーンちゃんを超える大人気アイテムになる予感がします。
来年は、どんなアイテムが登場するでしょうか。

子どもたちが参加するという意味

三陸ユニバーサルビーチの特徴の一つは、ボランティアスタッフが家族と一緒に参加することを推奨していることです。「せっかく海に来たのだから、空き時間には自分たちも海を楽しみましょう」というスタンスです。
また、小学校高学年の子どもたちは、会場設営から立派な戦力になっています。

そして、何より見ていてうれしいのが、参加者とスタッフの子ども同士が自然と仲良くなり、一緒に遊び始めることです。

参加者本人と一緒に遊ぶこともありますし、どうしてもスタッフの目が本人に集まりやすいときには、一緒に参加している兄弟姉妹と遊んでいることもあります。

大人と遊ぶことも楽しいけれど、子どもは子ども同士だからこそ楽しいこともあります

こうした光景も、三陸ユニバーサルビーチならではのものなのかもしれません。

地元選出の国会議員2名にご参加いただきました。

今回の三陸ユニバーサルビーチには、地元選出の国会議員2名にもご参加いただきました。
お二人には、それぞれFacebookでも当日の様子をご紹介いただいています。

お忙しい中、ご参加いただきましてありがとうございました。
この活動がもっと多くの方に知られ、いつしかそれが当たり前になることを願っています。

ご参加いただいた皆さまへ

今回ご参加いただいた皆さまへ、一つお願いがあります。

私たちの活動に興味を持ちながらも、「参加してみたいけれど、少し不安…」と感じているご家族がいらっしゃいます。
そんなご家族にとって、一番安心につながるのは、実際に参加された皆さまの声です。
ブログをご覧いただいた後、ページ下部のコメント欄へ、ぜひ感想をお寄せください。

「楽しかったです。」
「子どもが安心して参加できました。」
「また参加したいです。」
「子どもの声があった方が、むしろ賑やかで和みました」

そんな一言でも構いません。
障害の有無に関わらず、さまざまな立場の皆さまからコメントをいただけるとうれしいです。

皆さまの体験やご感想が、参加を迷っているご家族の不安を和らげ、「参加してみよう」という一歩につながるかもしれません。

ぜひ、あなたの体験を聞かせてください。
そして、この記事のシェアにもご協力いただけるとうれしいです。

さいごに

たくさんの笑顔と挑戦が生まれた、三陸ユニバーサルビーチ2026。

今年も無事に開催することができました。

ご参加いただいた皆さま、支えてくださったボランティア・スタッフの皆さま、そして開催にご協力いただいたすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。

また来年、海でお会いしましょう!